自然
「北斗の水くみ」写真展2018
平成30年11月3日(土曜日)、「北斗の水くみ写真展」審査委員会が開催され、作品4点が選出されましたので、ご紹介します。
優秀賞:2点 入選:2点
撮影場所 | 福井県勝山市 |
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撮影日時 | 2018年5月11日3時23分 |
コンセプト | 米どころ福井の景色と北斗をコンセプトに撮影しました。水鏡に北斗が映ることで、星を近くに感じられる写真を目指しました。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
田んぼに水が張られていること、風が無いこと(風が吹くと水面が揺れて北斗が映りづらくなるため)、低空に雲が無いことなど、撮影のタイミングに苦労しました。 |
撮影場所 | 北斗の水汲み海浜公園 少年自然の家入り口横 |
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撮影日時 | 18.07.21 AM2:16 |
コンセプト | 透明度の高い夜空の条件の元、水平線すれすれの水汲みを撮る。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
台風10号が東シナ海を北上中、ほんとに偶然、PM2.5がほぼ0の時間帯に当たり、大島の向こうまで雲もなくななつぼしすべてを写し撮れました。 |
撮影場所 | 釣川河口 |
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撮影日時 | 2018年7月15日 日曜日 1:08 |
コンセプト | 九州北部を襲った豪雨災害は釣川河口の海岸にも多くの材木が流れ着き、復旧のための重機が置かれていた。星の掬いの手と、災害復旧の救いの手のコラボレーション。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
重機とのアングルをいろいろ試してみました。 |
投稿いただきました作品は下記の通りです。
撮影場所 | 久末ダム |
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撮影日時 | 18.04.03 AM3:00 |
コンセプト | 月光で照らされた満開の桜に囲まれた北斗七星を撮ってみたかった。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
北斗七星が桜に囲まれる場所を見つけられたので、月齢がちょうど良い時期ということもあり、満開のタイミングを逃さない様に、そして、雨が降らないことを祈りつつ、この場所に毎日通って撮り続けました。 |
撮影場所 | 北斗の水汲み海浜公園屋上 |
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撮影日時 | 18.05.24 AM3:15 |
コンセプト | オブジェを見ると、何故か撮りたくなります。(笑) |
撮影時の苦労や ポイントなど |
オブジェと同じ角度のタイミングで一枚。 |
撮影場所 | 福井県坂井市 |
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撮影日時 | 2018年4月20日22時49分 |
コンセプト | 春を感じられる北斗をコンセプトに、地元福井のしだれ桜の名所「竹田の里」で撮影しました。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
しだれ桜を見上げた先に、北斗がやってくる時間を狙って、ひたすらに待ちました。 また、撮影した竹田の里は、福井では人気のあるしだれ桜の名所です。そのため、桜がライトアップされていたり、キャンプをしているテントからの光が漏れていたりして、北斗を見えにくくしていました。撮影する場所探しに苦労しました。 |
撮影場所 | 福井県勝山市 |
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撮影日時 | 2018年5月15日3時21分 |
コンセプト | 田植え後の水田と北斗をコンセプトに撮影しました。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
水田に映る北斗を撮影するため、時間のシミュレーションからはじまり、場所の下見、実際の撮影まで、数日かかりました。イメージどおりに、水鏡に映る北斗の姿が見られたとき、嬉しさのあまり、ガッツポーズをしていました^^ |
撮影場所 | 福井県吉田郡永平寺町 |
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撮影日時 | 2018年3月10日23時58分 |
コンセプト | 福井で見られた早春の北斗 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
今年の冬、福井は大雪に見舞われ、星が見られない日が続いていました。撮影した日は、久々に星が見られ、嬉しさのあまり外へ飛び出していました。写真ではわかりませんが、周りにはまだまだ雪が残り、長靴を履いて撮影していました。星が見られる季節の到来を感じられる、本当に嬉しい一枚となりました。 |
撮影場所 | 福井県丹生郡越前町 |
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撮影日時 | 2018年6月17日2時19 |
コンセプト | 越前海岸の岩塊に架かる北斗七星 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
福井県の越前海岸では、夜になると漁火を煌々と発する漁船が行き交う様子が見られます。福井の海らしい光景ですが、北斗を撮影しようとすると、漁火に埋もれて見えなくなってしまいます。そこで、漁船が岩塊に隠れて、北斗が見やすくなった瞬間を狙ってシャッターを押しました。 |
撮影場所 | 福岡県糟屋郡篠栗町 |
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撮影日時 | 2018/06/02 23:05 |
コンセプト | 地の光と天の光 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
こんなところでもホタルが見られるんだと思って北斗七星と合わせてみました |
撮影場所 | 大分県玖珠町伐株山 |
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撮影日時 | 2018.10.08 AM5:00 |
コンセプト | 台風一過の翌日、雲海の発生を期待して準備しました。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
この日は、視界ゼロになるような霧に何度も覆われ、風も安定せずになかなか雲が下層に溜まってくれませんでした。 |
撮影場所 | 大分県 坊がつる |
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撮影日時 | 2018年8月13日 月曜日 20:35 |
コンセプト | 坊がつるの湿原と三俣山の稜線に向かう北斗七星 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
坊がつるの湿原と三俣山とをそれぞれの特徴を入れるのが難しかったです。 |
撮影場所 | 大分県 坊がつる |
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撮影日時 | 2018年8月13日 月曜日 23:41 |
コンセプト | 坊がつるに沈む北斗のひしゃくにペルセウス流星群だランデブーしながらダイブ! |
撮影時の苦労や ポイントなど |
ペルセウス流星群は北斗七星のひしゃく方向に輻射点があることから、いつかこのような写真が撮れると期待してシャッターを切り続けたところ、思い通りの写真が取れました。 |
撮影場所 | 大分県 坊がつる |
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撮影日時 | 2018年8月13日 月曜日 23:03~23:59 |
コンセプト | 坊がつるの北天の星のめぐりを記録しました。ペルセウス座流星群の最盛期でもあり、多くの流れ星にも出会えました。 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
ぼうがつるの湿原と三俣山をバックに、30秒露出を85枚比較明合成しました。ペルセウス流星群の流星が3つほど写っています。 |
撮影場所 | 宗像市神湊海岸 |
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撮影日時 | 平成30年7月15日0時ごろ |
コンセプト | 北斗七星が海面に向かい、水のみならず漁火までも汲もうとする様子 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
海の黒と空のバランス。昼間の天気や温度によって、海面の近くほど白んで星が一つも見えない日もあり、このように撮影して明暗のバランスをとることが難しかったです。 |
全体の応募数は少ないのですが、写真展も11回を迎え、技術的、芸術的なレベルは非常に高くなりました。
審査委員はみなさんため息をつくほどの作品ばかりでした。
また、もちろん最近目覚ましい技術をもつカメラ機器によるもので、それだけに作者の執念のようなものが見えます。たとえば、場所による星と景色の組み合わせた画角や構図探しから、天体特有の撮影時間の選択、選んだ場所の天候の判断など、作者の計画、撮影条件の追求、深夜から早朝までのち密な計画と努力は、技術以上に作者の撮影の意欲伺えるものでした。苦心がみのった作品と審査委員諸氏はためいきをつきました。
素朴に印象的な一瞬を撮るといった作品が応募しにくいのでは?という意見さえでるほどの写真展となりました。これはこれで素晴らしいと、作者諸氏に審査委員一同感謝申し上げます。
あえて、優秀賞、入選を選びました。読者には、この作品からもっと多くの質の作品群が続いていたとご推察下さい。応募の皆さん誠にありがとうございました。審査員一同心から感謝申し上げます。
さらには、親しみのあるショットで迫る部門の新設など一層の写真展の検討をも考える時期にきたというのが大方の審査委員間の議論となりました。
今後の益々の「北斗の水くみ」写真撮影への挑戦をよろしくお願いします。
素晴らしい作品ですから、むなかた電子博物として著者にご相談の上、作品を利用させて頂くことがあります。ご協力下さい。
平井 正則
<審査委員(敬称略(50音順)*印は写真展実行委員)>
上野正雄、梅林信治、平井 正則*、平松 秋子*、堀内 伸太郎*、西 高志*