自然
「北斗の水くみ」写真展2016
平成28年11月6日(日曜日)、「北斗の水くみ写真展」審査委員会が開催され、作品5点が選出されましたので、ご紹介します。
優秀賞:3点 入選2点
撮影場所 | 長野県高ボッチ山 |
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撮影日時 | 2016年8月7日20時ごろ |
コンセプト | 撮影地でステキなカップルを見かけ、モデルになっていただきました。彼はこれから海外へ単身赴任されるとのことで、思い出作りに来られたそうです。若い二人に幸あらんことを。 |
撮影機材 | 一眼レフデジタルカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
街灯りが思いのほか明るく、星と人物のバランスに気を遣いました。 |
撮影場所 | 北九州市小倉南区 |
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撮影日時 | 2016/08/11 23:44~24:00 |
コンセプト | 街灯りに負けずに輝く北斗七星の下方通過と水鏡です |
撮影機材 | 一眼レフカメラ(ASP-C) 17mm |
撮影時の苦労や ポイントなど |
街灯りが明るいので、比較明合成(110枚)を行っています。 |
撮影場所 | 福岡県飯塚市の八木山の棚田 |
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撮影日時 | 5月31日3時頃 |
コンセプト | 田植えが終わった棚田、北斗が心踊りながら秋の収穫を願っています。 |
撮影機材 | 一眼レフデジタルカメラ |
撮影場所 | 宗像市釣川河口西岸 |
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撮影日時 | 2016年8月9日、20時56分頃 |
コンセプト | 北斗の水汲みとペルセウス流星群を撮ろうと目論んだ。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ(キャノン) |
撮影時の苦労や ポイントなど |
流星とのコラボレーション狙いだったので連写を30分ほど実施。幸いにも撮れました。 |
投稿いただきました作品は下記の通りです。
撮影場所 | 福岡県糸島市の二見が浦 |
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撮影日時 | 5月1日23時頃 |
コンセプト | 夫婦岩の上に輝く北斗七星を見つけて撮りました。 |
撮影機材 | 一眼レフデジタルカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
外灯や車のライトで明るく、星とともに鳥居を撮影するのが大変でした。 |
撮影場所 | 佐賀県唐津市の唐津城 |
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撮影日時 | 5月2日24時頃 |
コンセプト | 唐津城を見上げるとそこには北斗七星が、戦国時代にも変わらず北斗がそこにはいたのだと思いをはせました。 |
撮影機材 | 一眼レフデジタルカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
唐津城は工事中であり、足場のライトが明るく明暗差が大きく撮影には苦労しました。 |
撮影場所 | 福岡県糸島市の二見が浦 |
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撮影日時 | 8月27日23時頃 |
コンセプト | 夫婦岩にて北斗の水汲みを狙いました |
撮影機材 | デジタルカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
北斗に水汲みを狙いましたが、残念ながら海面近くが曇っておりその瞬間をとらえることはできませんでした。 |
撮影場所 | 福岡県宗像市自由ヶ丘9丁目9丁目公園付近 |
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撮影日時 | 10月27日5時45分 |
コンセプト | 星と月を入れて撮る |
撮影機材 | コンパクトデジカメキャノンパワーショット S120 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
7つの星を全部見る機会がなかった今年、ようやく見ることができました。 |
撮影場所 | 宗像市自由ヶ丘9丁目9丁目公園付近 |
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撮影日時 | 10月27日午前5時44分 |
コンセプト | 身近な北斗七星を撮る |
撮影機材 | コンパクトデジカメ キャノンパワーショット S120 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
7つの星がすべて見えたのは今年初めて。早起きは三文の徳、以上でした。朝刊を取りに行ったら、雨上がりの空に北斗が上がっていました。すぐにカメラを取り1時間撮影しました。 |
撮影場所 | 福岡県福津市 みずがめの郷 |
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撮影日時 | 5月5日夜3時頃 |
コンセプト | 北天の日周に木のシルエットを入れてみました |
撮影機材 | PENTAX K-r f/3.5 ISO400 F18mm露出30秒×74枚比較明合成 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
初めてのインターバル撮影でしたが、うまくいったと思います。平地にたたずむ一本の木を見て北斗七星と北極星の間にシルエットとして入れる告}を思いつきました。 |
撮影場所 | 長崎県白木峰 |
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撮影日時 | 2016年4月2日3時頃 |
コンセプト | 満開の少し前の桜の若木をなぞるように、花びらを汲むように、北斗が傾いてゆきました。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
春の明け方は冷え込みが強く、レンズの結露と格闘しながらの撮影でした。 |
撮影場所 | 沖縄県石垣島平久保 |
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撮影日時 | 2016年7月11日21時ごろ |
コンセプト | 月夜の石垣島の海岸に浮かぶ北斗七星です。真夏の雲と青い空、エメラルドグリーンの海。写真ならではの風景です。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ |
撮影時の苦労や ポイントなど |
画質を向上させるため、星は赤道儀で追尾した画像を8枚コンポジット合成しています。月夜の星空は昼間のような不思議な感じに写るのですが、なるべく自然な感じになるように心がけました。 |
撮影場所 | 遠賀郡芦屋町はまゆう自生地 |
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撮影日時 | 2016/08/22 22:33 |
コンセプト | 月明りに波や岩肌が照らされて浮かび上がっています。北斗七星とカシオペアをセットで入れてみました。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ 14mm |
撮影時の苦労や ポイントなど |
久々に行くと、すぐ近くの街灯が明るく高い場所に移動していて、はまゆう自生地を煌々と照らしていました。植生に影響ないかが心配です。 |
撮影場所 | 山口県長門市 |
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撮影日時 | 11月4日5時17分 |
コンセプト | 青海島海上アルプス象の鼻と七つ星を象の鼻に見たてて |
撮影機材 | デジタル一眼 |
撮影時の苦労や ポイントなど |
満天の星のもといくつもの流星を見ることができた |
撮影場所 | 福岡県田川郡添田町、英彦山神宮 上宮 |
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撮影日時 | 2016年1月1日、6時16分頃 |
コンセプト | 英彦山神宮に清めの水を掛けるイメージ |
撮影機材 | 一眼レフカメラ(キャノン) |
撮影時の苦労や ポイントなど |
普段は夜間登山は恐くて尻込みしていますが、正月は初日の出登山者が多く平気でした。積雪はありましたが早めに登って星景を撮りました。 |
撮影場所 | 長崎県野母 |
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撮影日時 | 2016年1月12日、4時44分頃 |
コンセプト | 水仙畑に柄杓で水やりするイメージ |
撮影機材 | 一眼レフカメラ(キャノン) |
撮影時の苦労や ポイントなど |
15ミリの広角で撮っているがピントを星に合わせているためか風の影響か、花がぼけているのが残念。 |
撮影場所 | 福岡県芦屋市夏井ケ浜とど市場前海岸 |
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撮影日時 | 2016.9.23 pm 20:31 |
コンセプト | 北斗七星が出来るだけ水平線に近寄った状態で波と沖の船を入れて撮りたかった。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ タイマー |
撮影時の苦労や ポイントなど |
北斗七星を綺麗に撮りたかったがこの時間帯には雲が微かだったが有り絶え間なく飛行機が通過して行くのが、、、。 でも流星が飛び込んでくれたのはラッキー。 |
撮影場所 | 山口県川尻岬にて |
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撮影日時 | 2016.8.12 pm21:54 |
コンセプト | 北斗七星を通過するであろうペルセウス流星を狙っていた。 |
撮影機材 | 一眼レフカメラ(オリンパスE620 ) 三脚タイマー |
撮影時の苦労や ポイントなど |
この日 川尻岬に着いたとき(午後4時)には岬から見える東、北、西と海ばかりで有ったが夜カメラを回そうとしたら周りは海上で作業する船でその明かりに吃驚させられた。この状態が23時50分まで続いた。それからは暗闇の中で流星を楽しんだ。 |
沢山の応募ありがとうございました。
21点もの作者の想いの詰まった作品に審査員一同大変感動しています。
本年の特徴としてカメラなどの技術的なメカの進化が作品の質を高めていますが、そればかりでなくそれに負けず劣らずの作者の気持ちを尽くした秀作ぞろいでもありました。
整理すると技術的も含めプロ級の北斗七星。苦心を重ねた水汲みの一瞬、北斗七星と景色を共演させる物語風のものなどに要約されるでしょうか?
あくまでこの宗像の地、特有の北斗の水くみの姿を自然の中で捉えて欲しいというのが写真展の目標ですが、広大な自然や永い歴史をもつ人々の歩みに灯りのように天に輝き続けたている北のシンボル・北斗七星を捉えることもふくまれます。
優秀作3点は技術的にも天体写真としても勝れ、全審査員にはより印象的な作品でした。どれも受賞に値するのでありましたが、これらの作品を選ぶことになりました。
また、宗像の水くみ北斗を要点に天候、北斗の姿、辺りの情景など大変苦労が見える作品という観点も重視して入選作2点を選びました。
再度、作者の皆さんが以前にも増して冷静となり、自然の中の北斗七星、そして、情景、写真技術、作者の想いと、何段階かの目標を整理し、多層のねらいを圧縮してひとつの作品として完成する過程のよく見える作品群であったと思います。
次回に向けて主に外部委員から、審査側の観点から、一眼レフなどを使った本格的な技術をふくむ部門と、近年、光感度も良くなり、簡単に撮影可能なスマートフォンのカメラ、コンパクトデジタルカメラなどの作品部門のふたつに分けて公募してはどうかという議論がありました。今後の公募について検討課題としたいと思います。
受賞された方はもちろん、多くの応募頂いた熱のこもった作品ありがとうございました。全応募作品は「むなかた電子博物館」はもちろん、海の道宗像館入口ロビーで電子展示されます。さらに、ユリックス・プラネタリウム館、近在の科学館での写真展として市民の皆様に楽しんで頂けるよう準備します。是非、作品を通して「感動の北斗の水くみ」をお楽しみ下さい。
平井 正則