自然
「北斗の水くみ」写真展2008
「北斗七星が北の海に雄大な姿で、水をくむ瞬間をカメラにとらえよう」と、「北斗の水くみ」写真展実行委員会が、「北斗の水くみ」写真展を開催しました。
平成20年7月1日から8月31日までの募集期間に12点の応募があり、平成20年9月18日(木)午後1時より、「北斗の水くみ」写真展審査委員会が開催され、入選作品5点(うち優秀作品2点)が選出されましたのでご紹介します。
優秀賞:2点 入選5点
世界的にも珍しく、壮大な宗像「北斗の水くみ」の写真展に取り組んだ応募者の皆様はじめ、関心をお寄せ頂いた皆様へ、心からお礼申し上げます。初めての試みでありましたが、「北斗の水くみ」写真展に12点の応募をいただきました。応募数はそれほど多くありませんでしたが、「北斗の水くみ」写真展ホームページのアクセス数や多くの問い合わせをいただいた状況からみて、たくさんの皆様が写真撮影に取り組み、応募の意思をお持ちだったと推測します。
実行委員はじめ、写真、天文学、プラネ・スタッフ関連分野で活躍する3人の外部委員に加わっていただき、全7人の審査委員による、厳正で、熱心な評価の議論を行いました。風景写真とは違い、星座撮影、天候変化(特に水平線付近の大気の乱れ)、移動する星座の撮影などには多くの困難があります。それらの悪条件を克服しての写真撮影は想像以上の難しさがあったことを諸作品からも見てとれました。
写真展の趣旨から、
- ■ 「北斗の水くみ」の姿がうまく捉えられたか?
- ■ 星座と風景の組み合わせによる宗像近辺の海岸らしいおもしろい作品となっているか?
を主な要点として、応募作品の審査が行われました。
まず、各応募者の複数の作品を議論し、さらに、各作品の星の適正露出、景色のおもしろさなどのみちすじで検討を行いました。最終的に、再度、全体の評価を行った結果、次の5つの「入選作品」が選ばれました。また、入選作品中2作品をより評価できる作品として、順位をつけず「優秀作品」としました。
今回の応募状況から「天文ファンの参加が少なかったのでは?」や「もっと、北斗が水をくむ様子に迫る写真が欲しかった!」などの意見もありました。
宇宙の悠久な姿をとらえる写真展として、2ヶ月の短い機会でシャッターチャンスを得るのはなかなか難しいことを審査員一同あらためて感じた次第です。
今後のさらなる挑戦を皆様に期待したいと考えます。
天候や深夜の撮影などを克服し、作品の制作に奮闘された応募の皆様に、審査委員一同心から敬意を表したいと思います。ありがとうございました。
<審査委員(敬称略(50音順)*印は写真展実行委員)>
伊津信之介*、斎藤年男、中野多恵、平井正則*平松秋子*、藤原智子、堀内伸太郎*
<協賛団体(50音順)>
・あかま写真館
・五藤光学研究所
・COMAP
・東海大学福岡短期大学