自然
自然環境
勝島は標高98mと90mの高所が二か所あり、100mあまり離れていますが、その二箇所には、現状で平坦面が確認されています。
また、それら二箇所の間の尾根の鞍部や、そこから海へ下る尾根や谷間には数多くの階段状の小平坦面が展開しています。土塁状の高まりも見られますが、これらのほとんどは後世の耕作等で地形が改変されたと考えられています。
島の北西側には、大雨の際に現れる滝の痕跡を見ることができます。
島全体の地質は、中生代白亜紀に形成された関門層群の凝灰岩が大半を占めます。
島内には本土から泳いで渡ってきたものと考えられるイノシシが走り回っています。
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▲ 滝の痕跡
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▲ 海岸に露出する凝灰岩
島の南東側には、石を積んで築いた防波堤がありますが、そこから草崎半島に向かって砂洲が発達しています。ここでは、砂洲がどのようにしてできるのか、波の様子から伺い知ることができます。同様の砂洲は、地島、泊の須賀先でも観察することができます。
▲ 砂洲のでき方:両サイドから波によって運ばれた砂が堆積して伸びていきます。
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▲ 勝島の防波堤
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▲ 草崎半島方向に発達した砂洲
参考資料:玄海町誌 p486-489、福岡県中近世城館遺跡等詳細分布調査報告書2 福岡の中近世城館跡II -筑前地域編2- 福岡県文化財調査報告書第250集 p147-148