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タマシギ
種目 | タマシギ (珠鷸) | 分類 |
チドリ目 タマシギ科 タマシギ属 |
学名 | Rostratula bengholensis | 英名 | Greater Painted-Snipe |
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タマシギ (珠鷸) |
チドリ目 タマシギ科 タマシギ属 |
Rostratula bengholensis | Greater Painted-Snipe |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では留鳥で,一年中見ることができる。ただし,数が少ないこと,夜間に活動することから,目にする機会は限られている。
冬期は,日中,田圃,用水路,湿地帯の草むらなどに隠れていることが多い。繁殖期は,水田の畦などで休んでいる姿を目にすることがある。
特徴
全長24㎝,雄よりも雌のほうが羽衣が綺麗である。一妻多夫で繁殖し,雌が囀り,巣作り,育雛は雄が行う。
雄は,上面の褐色みが強く,喉から胸は灰褐色で,体下面は白い。雨覆には淡黄褐色の水玉斑があり,風切外弁にも茶褐色の水玉模様と黒斑がある。
雌は,額から頸は濃い赤褐色で,胸は黒く,上面は緑色が勝ったブロンズ色である。
雌雄とも,頭央線と背中のV字線は黄褐色で,胸から側胸に白線があり,背のV字線につながる。眼の周囲に勾玉模様があり,雄は黄褐色,雌は白色である。嘴は肉色みを帯び,足は緑黄色である。
習性
留鳥または漂鳥である。水田,休耕田,河川などに生息する。非繁殖期は小群で生活し,日中は川などの草陰で休息する。夕暮れと共に行動するものが多いが,日中に活動するものもいる。
繁殖は一妻多夫と言う珍しい形態である。雌は産卵すると,抱卵,育雛は雄に任せ,自分は別の雄のところに行ってまた新たに繁殖する。
繁殖期には雌が「コゥ,コゥ」と鳴く。
分布
留鳥または漂鳥であり,本州以南で記録され,東北地方では稀である。本州北部でも繁殖例がある。
世界的に見ると,インド亜大陸,中国南部,フィリピン群島,インドシナ半島,インドネシア列島,オーストラリア東岸,などで生息繁殖している。
その他
タマシギに類似する鳥はおらず,見間違うことは無い。またシギの命名の由来については,飛翔時に翼に現れる玉すだれ状の斑が淵源であるという。