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円筒棺 田久瓜ヶ坂遺跡出土

説明

巨大な大砲?・土管?実は古墳時代(約1600年前)の前方後円墳に納められていた埋葬用の棺です。素焼きの土器でつくられ、長さ198cm、最大径90cmの筒状の棺身と棺身の両側口を塞ぐ半球形の蓋2個で構成されています。棺の内側は赤色顔料が全面に塗られています。 この種の円筒棺は、岡山、奈良に多くの出土例があり、遠くは関東にも分布が見られます。これらの地域では古墳の裾などに埋められており、埴輪をつくった工人の墓ではないかと考えられています。本例は九州初出土であり、前方後円墳の中心埋葬施設である後円部中央に埋葬されていました。棺内の副葬品は刀子5点と乏しく、円筒棺の被葬者は誰なのか、円筒棺はどこで製作されたのかなどの疑問が残ります。

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