自然
自然と文化が織りなすこの宗像を紐解きます
大海“玄界灘”
玄界灘とは
日本海の西端・南端の位置にあり、水深約80メートルには大きな大陸棚が広がる海域のことです。
この海域では、さまざまな種類の魚介類がとれる日本屈指の漁場となっていて、全国各地から釣りを楽しむ人々が年中通して訪れます。
1274年・1281年の元寇や、1905年の日本海海戦の舞台などと古くから本州・朝鮮・中国を結ぶ海上交通の中心となっています。
海産物の宝庫
玄界灘は、朝鮮半島から降りてくるリマン海流と対馬海流とが合流するところで、栄養を豊富に含んだ植物プランクトンが大量に発生して、それらを餌とする魚が集まってきます。
この玄界灘に面した港では、フグ、アジ、タイ、イカ、ヒラメなどたくさんの種類の魚貝類が水揚げされる日本有数の漁場となっています。
岩場や海岸では、アラカブ、チヌ、イワシ、マダイ、キス、メバルなどの魚がよく釣れます。
海の難所
水深が浅く、多くの岩礁があるので、昔から"海の難所"として知られています。
この玄界灘には、南西から北東に向かって対馬海流が横切っています。冬になると北西から吹く季節風の影響で荒れ狂う海へと姿を変えます。
対馬海流(つしまかいりゅう)
九州の南西部で黒潮から分かれ,玄界灘を通る暖流のことです。
日本海の本州沿岸にそって北上し、樺太(からふと)西岸の沖合い、または津軽海峡・宗谷海峡を通って太平洋・オホーツク海へ流れます。