自然
むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です
むなかたの野鳥
タゲリ
種目 | タゲリ (田鳧) | 分類 |
チドリ目 チドリ科 タゲリ属 |
学名 | Vanellus vanellus | 英名 | Northern Lapwing |
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タゲリ (田鳧) |
チドリ目 チドリ科 タゲリ属 |
Vanellus vanellus | Northern Lapwing |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では冬鳥で,11月頃から3月頃までの間,少数が飛来するが,観察機会は限られる。観察機会が比較的多いのは,春秋の渡りの時期で,上空を通過する個体を見ることがある。
群れで生活するのが基本であるが,宗像では単独での観察が多い。
特徴
全長30㎝程度で,雌雄はほぼ同色である。
雄冬羽は,頭頂が黒褐色で,後頭に黒くて長い冠羽がある。顔や喉は白く,目のまわりに黒い模様がある。胸の黒色帯が目立つ。上面は,緑色や赤紫色の光沢があり,バフ色の羽縁が少しある。腋から下腹は白く,下尾筒は橙色,嘴と虹彩は黒く,足は暗赤色である。
雌冬羽は,顔や胸などの黒色部が褐色みを帯び,冠羽も短めである。
夏羽では,黒色部がより濃くなり,雄では喉が黒くなる,飛翔時の翼先は丸みを帯び,翼下面は翼の先半分と次列風切が黒く,田の白色部とコントラストが明瞭である。
習性
冬鳥として本州以南に飛来し,水田の刈り跡,畑,河川,草地,干潟に生息する。
常に群れて行動する。地面などを足でたたくようにしてミミズなどを捕食するほか,昆虫類,甲殻類を食べる。
このような行動が,「田を蹴る鳥」に結びついた。
分布
中部地方以南で冬鳥,東北地方以北では旅鳥で,本州では年によって繁殖記録がある。
ユーラシア大陸全域で生息し,シベリアからスカンジナビア半島にかけての地帯で繁殖する。日本列島,中国中部インダス川流域,エーゲ海,地中海沿岸部,フランスなどで越冬する。
その他
似ている鳥はいないので識別は容易である。
冬場には,長い冠羽に「雪迎え(蜘蛛の飛行現象)」の糸をたなびかせた個体を見ることができる。