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自然

むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です

むなかたの野鳥

ケリ

種目 ケリ (鳧) 分類 チドリ目
チドリ科
タゲリ属
学名 Vanellus cinereus 英名 Gray-headed Lapwing
ケリ
(鳧)
チドリ目
チドリ科
タゲリ属
Vanellus cinereus Gray-headed Lapwing

宗像市でみられる場所・時期

宗像では留鳥で一年中見ることができる。また,宗像では毎年繁殖している。里山に近い水田で小群で生活している。繁殖期には警戒心が強くなり,巣や雛を守るため大きな声で鳴きながら,「侵入者」を威嚇する。
時には体が大きいカラスや鳶に対しても攻撃を仕掛ける姿を目にすることがある。

特徴

全長34㎝から37㎝であり,雌雄同色である。足が長い大型の千鳥類である。
夏羽は,頭部から上胸にかけて青灰色で,胸に黒色帯がある。上面は灰褐色で,腹からの体下面は白い。初列風切,雨覆が黒く,次列風切と雨覆の一部が白いため,飛翔時はコントラストが明瞭である。尾は白く,先端が黒い。嘴は黄色で先端が黒い。足は黄色くて長い,虹彩は赤橙色で黄色いアイリングがある。
冬羽は,頭部の灰色部分がやや褐色みを帯びる。

習性

水田,畑,川亜,干潟などに生息する。繁殖は早く,4月には雛が生まれている場合もある。繁殖期以外は小群で行動し,地面で昆虫類やその幼虫を捕食する。

分布

留鳥または漂鳥で,本州に局地的に生息する。宗像はその局地的な場所である。
世界的に見ると,満州北部で繁殖し,カンボジア,ミャンマー,バングラディシュ辺りで越冬するとされている。

その他

「鳧」という漢字は,本来,カモを表す字であるが,日本では「けり」と読ませ,「鳧をつける」との当て字にまでされている。

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