宗像市でみられる場所・時期

宗像では留鳥で，市内各所で年間を通じて普通に観察することができる。農耕地などでは大群を形成することもあるが，かつてに比較すると群れの数は少なくなっている。

特徴

全長１４㎝から１５㎝。雌雄同色である。
額から後頸は茶褐色で，眼先，腮から喉，頰の一部は黒色である。上胸から頰上部，側頸から後頸は白色，背以下の上面は淡茶褐色で，黒褐色の縦斑がある。中雨覆先端に白斑があり，翼帯となって目立っている。大雨覆先端にも小さい白斑がある。

習性

市街地から人家のあるところや農耕地，河原などに生息する。ヒトの生活と関わりが深い鳥である。繁殖期以外は群れで行動し，昆虫やクモ類，草木の種子などを食べる。かつては，米を食い荒らすことから害鳥とされていたが，一方では，田畑に害を与える虫を食べる益鳥でもある。
「チュンチュン」，「ジュクジュク」などと地鳴く。

分布

留鳥として小笠原諸島を除く，全国の平地から山地の市街地，集落，山村，農耕地，人家周辺に生息する。
ユーラシア大陸（極北地，高山地帯を除く）に広く分布する。インドシナ半島，マレー半島，スマトラ島，ジャワ島，フィリピン，ボルネオ島北部海岸に分布している。

その他

日本神話に登場するほか，平安時代の説話集にも「雀の恩返し」などの物語が収められている。枕草子でも取り上げられている。
童謡「雀の学校」でも親しまれ，「欣喜雀躍」などの熟語にも取り上げられている。
焼き鳥の材料としても重宝され，雀の丸焼きなども供されていた。