自然
むなかたの野鳥
コウノトリ
種目 | コウノトリ (鸛) | 分類 |
コウノトリ目 コウノトリ科 コウノトリ属 |
学名 | Ciconia boyciana | 英名 | Oriental Stork |
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コウノトリ (鸛) |
コウノトリ目 コウノトリ科 コウノトリ属 |
Ciconia boyciana | Oriental Stork |
宗像市でみられる場所・時期
コウノトリはかつて日本の里山に普通に生息していたが、狩猟の普及や農薬の影響により個体数が激減し、1970年代には日本のコウノトリは絶滅してしまった。その後は大陸から極稀に飛来するだけの珍鳥となったが、2005年から兵庫県の豊岡で野生復帰プロジェクトが開始され、飼育下で増殖した個体を放鳥した結果、豊岡を中心に野生下でも繁殖するようになり、生息数は増加している。個体数の増加に伴い日本各地で観察例が増えており、大きく目立つ姿や赤ちゃんを運ぶ幸運の鳥という良いイメージなどから報道されることも多い。
宗像市では古い文献で迷鳥としての記録があるだけであったが、2019年冬にはじめて増殖個体が確認され、吉田や朝町などで観察された。2021年には大井の釣川で2羽が確認され、短期滞在した。宗像玄海線からもよく見え、通行中巨大な姿に驚かれた方も多いのではないだろうか。
2月13日の10時30分頃釣川沿いを走っていましたら多禮橋の上流(宗像地区事務組合の前辺り)で餌取りをする二羽のコウノトリを見ました。
釣川の土手で約一時間ゆっくり見る事が出来ました。
コウノトリの里公園に目撃情報を入れましたら二羽の情報を返信頂きました。
①右足輪 赤 左足輪 赤 のコウノトリ
メス 個体番号JO312 兵庫県豊岡市 2020.04.26産まれ06.29巣立ち
②右足輪 赤 左足輪 緑と黒のコウノトリ
メス 個体番号JO304 島根県雲南市
2020.04.18産まれ6.23巣立ち
産まれた場所も巣立ちの日も違う二羽が何方で出会い旅をしているのか分かりませんが遥々宗像の地まで飛来してくれた事に感激しております。
自然豊かな宗像市だから来てくれたものと信じています。
特徴
全長112㎝,雌雄同色。大形の鳥である。
全体に白く,翼の大雨覆や風切りが黒い。次列風切外弁は銀白色。嘴は黒く,足は紅色。虹彩は淡黄色で,目の周りは赤い。
若鳥は翼に褐色みがあり,嘴に赤色みを帯びる。
習性
河川,水田,湿地などで,魚類やカエルなどを食べる。嘴を「カタカタ」と鳴らすクラッタリングを行う。
本種に似た鳥はおらず,識別は容易である。
分布
朝鮮半島南部,中国大陸,台湾などで生息,シベリア沿海州北部で繁殖する。なお,日本国内で放鳥された個体は,ペアを組み各地で繁殖していることが確認されている。
その他
かつては全国で生息していたが1971年に野生絶滅した。その後,兵庫県,千葉県で保護増殖事業が行われ,放鳥され,放鳥された個体から雛が誕生し,全国各地で見られるようになった。それとは別に大陸から飛来する個体もおり,冬期に観察される場合がある。特別天然記念物。