自然
むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です
むなかたの野鳥
シマアジ
種目 | シマアジ (縞味) | 分類 |
カモ目 カモ科 マガモ属 |
学名 | Anas querquedula | 英名 | Gargancy |
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シマアジ (縞味) |
カモ目 カモ科 マガモ属 |
Anas querquedula | Gargancy |
宗像市でみられる場所・時期
旅鳥で,春秋に渡来する。宗像では毎年見ることができるわけではなく,年によって異なる。4月から5月初旬に観察できる。
2017年の春の渡りでは,比較的多くの個体が見られた。見られる場所は,釣川沿いや人気の少ない溜め池などである。秋よりも春の渡りの時期に見ることが多い。
特徴
全長38㎝。
雄は太く明瞭な白い眉班があり,顔は赤みのある赤褐色,胸は褐色で細かな鱗状の斑がある。脇は白く,黒い波状斑がある。肩羽は白黒模様で長い。雨覆は青灰色。
雌はコガモによく似ているが,過眼線と頬線が黒く,眉班と目の下の線は淡褐色である。眉班の全部には褐色みがある。嘴の基部に小さな淡色斑がある。雨覆は灰褐色である。
雌雄共に嘴は黒く,翼鏡は緑色で上下は白線に挟まれている。
習性
河川,池,水田,湖沼,干潟などに生息する。春の渡来はつがい又は小群で,秋の渡来は幼鳥の記録が多い。
渡来時は,コガモと一緒にいることが多い。生態は,コガモと同様である。
分布
ユーラシア大陸で繁殖する。カラフト,カムチャッカ半島南部,北海道北部の一部でも繁殖する。
冬は,アフリカ大陸中部(コンゴ川流域),インドア大陸,インドシナ半島,フィリピンなどで越冬する。
日本には,渡りの途中に立ち寄るだけである。
その他
シマアジの漢字表記が「縞味」となっているが,これは,カモ類の中でも「味が良い。」と珍重されたという歴史から由来している。