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1985年(昭和60年)宗像市文化財調査報告書第8集/『城ヶ谷古墳群 II 』
城ヶ谷古墳群(じょうがたにこふんぐん)2次調査と三郎丸堂ノ上遺跡(さぶろうまるどうのうえいせき)の調査成果をおさめています。城ヶ谷古墳群は福岡教育大学が発掘調査を行った城ヶ谷古墳群1次調査の8年後に宗像市教育委員会が行った2次調査の報告書です。昭和58年3月から昭和59年1月にかけて太田原(だいたはる)の丘陵上に分布する33基の円墳が調査されました。1次、2次あわせると61基からなる古墳群が調査されており、5世紀後半に古墳が出現し、6世紀前半から中頃にかけてピークを迎え、6世紀末には終わりを迎えることがわかりました。出土遺物には武器や装身具などが多数ありますが、56号墳から出土した鋸(のこぎり)は大変珍しいものです。三郎丸堂ノ上遺跡では6世紀代にいとなまれた5基の古墳と1基の積石遺構(つみいしいこう)が調査されました。
『城ヶ谷古墳群 II 』宗像市文化財調査報告書第8集(3 MB)