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カササギ
種目 | カササギ (鵲) | 分類 |
スズメ目 カラス科 カササギ属 |
学名 | Pica pica | 英名 | Eurasian Magpie |
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カササギ (鵲) |
スズメ目 カラス科 カササギ属 |
Pica pica | Eurasian Magpie |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では留鳥で,農耕地,市街地,里山周辺の林,住宅地などで,一年中観察できる。電柱などに巣を作り,繁殖をしている。近年その数が増加している。
特徴
全長45㎝である。雌雄同色である。
頭部から背以下の上面,腮から胸,尻から下尾筒,頸は黒色である。初列風切は白く羽縁は黒い。肩羽と腹も白色である。翼は青色光沢がある。尾は,紫,緑,青色などの光沢があり,中央一対が特に長い凸尾である。嘴と脚は黒色で,虹彩は暗色である。
習性
市街地から山地の麓付近までの農耕地,河原などに生息する。繁殖期以外は小群で生活するものが多い。カラス科の仲間で雑食性,ドングリ類を好んで食べる。屋敷林や電柱のてっぺん付近に木の枝をボール状に組んだ大きい巣を作る。
分布
留鳥として佐賀平野や筑紫平野などを中心とした九州北西部などの農耕地,社寺林,雑木林などに局地的に生息する。本種は17世紀(文禄慶長の役ころ)に朝鮮半島から持ち込まれたものが定着したとされる。近年,局地的ではあるが,福井,石川,富山,新潟,山形,北海道にも生息範囲を広げている。
カムチャッカ半島,中国,ユーラシア大陸,(ヨーロッパ全域も含む),モロッコ周辺,紅海出口付近の一部で生息している。
その他
「カシャカシャ」としわがれた声で鳴くので,これが「勝ち勝ち」と聞こえ,カチガラスとされ縁起がよい鳥とされた。また,百人一首にある「鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」から,平安時代にはその存在が知られていたと考えられる。ただ万葉集には鵲に関する歌は載っていず,渡来時期の推定に役立つか。
エピソードとして,佐賀出身の若人が東京の大学に進学し,「烏は黒い」とびっくりし,それを周囲がまたびっくりしたという話があった。