文字の
大きさ
  • 標準
  • 特大

  • 文字の
    大きさ
    • 標準
    • 特大

むなかたが集まる
電子データベース

文字が描かれた須恵器 福岡県宗像市三郎丸今井城遺跡出土

説明

遺跡の上に堆積した土層から出土した須恵器大甕破片に、文字が描かれていました。棒状の工具で刻み込まれたもので、4文字が「由加主 」と読み取ることができます。最初の2文字は「由加」で大きな甕の別名です。次は「主」で大甕の持ち主のことを示しているのでしょう。4文字目が「うかんむり」がはっきりしていますから「宗」と読むこともできそうです。この土器が焼かれた8世紀には、宗像朝臣、宗像部から都に出仕する者が多くいたことが文献で知ることができます。この文字資料は、同じ遺跡内から出土した皇朝銭とともに、都との行き来の過程で、この宗像の地にもたらされたものとすることができます。

ページトップへ