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自然

地島の鳥類

  • アトリ
    撮影日:2009年11月05日
  • イソヒヨドリ(♀)
    撮影日:2006年11月04日
  • カワラヒワ
    撮影日:2006年12月11日
  • キマユクシクイ
    撮影日:2005年05月01日
  • コサメビタキ
    撮影日:2006年10月10日
  • サメビタキ
    撮影日:2006年10月10日
  • サンコウチョウ
    撮影日:2008年05月05日
  • シマアオジ
    撮影日:2007年05月13日
  • シマアカモズ
    撮影日:2006年05月08日
  • シマノジコ(♀)
    撮影日:2007年05月13日
  • シマノジコ(♂)
    撮影日:2007年05月13日
  • シロハラホオジロ
    撮影日:2007年05月13日
  • トビ
    撮影日:2006年12月11日
  • ノジコ
    撮影日:2007年05月13日
  • ノスリ
    撮影日:2006年12月11日
  • ヒメウ
    撮影日:2006年12月11日
  • ベニマシコ
    撮影日:2006年04月16日
  • ミサゴ
    撮影日:2005年05月01日
  • ミソサザイ
    撮影日:2006年11月04日
  • ミヤマホオジロ(♂)
    撮影日:2006年05月14日
  • ムギマキ
    撮影日:2005年05月01日
  • メジロ
    撮影日:2006年12月11日
  • モズ
    撮影日:2006年11月04日

蝶類

出典:博多昆虫同好会「宗像市 大島・地島の蝶」、2019年1月

  • アオスジアゲハ
    アゲハチョウ科
    撮影日:2017年7月28日 撮影場所:地島・泊 撮影者:西田迪雄
    島内各所に多く、5月上旬から10月まで普通に見られ、個体数も多いです。ツツジ、ヤブガラシ、ランタナ、ノアザミなどの花に集まります。
  • ミカドアゲハ
    アゲハチョウ科 ミカドアゲハ(オス)
    撮影日:2015年5月13日 撮影場所:大島・岩瀬 撮影者:西田迪雄
    泊地区にある厳島神社境内に本種幼虫の食樹であるオガタマノキの大木があった頃には、そこが本種の発生源であったらしく、2010年5月に1♂採集され、他に1頭が目撃されていますが、その後このオガタマノキが伐採されてからは、島内で本種を見なくなったということです。しかし、2017年には倉瀬遊歩道(5月下旬)と泊港周辺(7月上中旬)で確認されました。後者の個体は、アオスジアゲハやカラスアゲハと共にランタナの花で吸蜜していました。
  • アゲハ
    アゲハチョウ科 春型:後翅後端の青色斑紋列がはっきり現れる
    撮影日:2018年4月19日 撮影場所:大島・砲台跡近くの遊歩道 撮影者:加藤陽一
    あまり数は多くありませんが、雌雄のいずれもが島内の各所で4月下旬から10月中旬まで見られます。路傍に育つ若いカラスザンショウや、ナツミカンの新芽などから卵や幼虫も良く見つかります。
  • キアゲハ
    アゲハチョウ科 キアゲハ(メス)
    撮影日:2018年9月23日 撮影場所:大島・池尻谷 撮影者:西田迪雄
    本種は、大島と地島の調査を2014年に開始して以来見つらなかったので、島嶼での棲息はないと思われていましたが、2017年7月に地島で、また2018年9月に大島で、産卵するメスが確認され(地島:パセリ、ボタンボウフウ、ハマゼリ)、後にこれらの植物から幼虫も確認されました。
  • ナガサキアゲハ
    アゲハチョウ科 ナガサキアゲハ(オス)
    撮影日:2018年4月19日 撮影場所:大島・風の峠~御嶽山 撮影者:加藤陽一
    島内各所において、5月から10月まで普通に見られます。蝶道を往復するオスは頻繁に目撃されますが、メスはソクズ、ハマユウ、クサギなどで吸蜜する個体以外に出会うことは少ないです。雌雄で活動場所や性質が違うためではないかと思われます。ナツミカンから卵や幼虫が見つかります。
  • モンキアゲハ
    アゲハチョウ科 モンキアゲハ(オス)
    撮影日:2017年7月28日 撮影場所:地島・泊 撮影者:西田迪雄
    島内各所で普通に見られ、個体数も多いです。特に夏季には、本種がアオスジアゲハに次いで多く見られ、秋には、10月中旬頃まで飛翔するのが見られます。吸蜜植物にも嗜好性はあまり無いようで、路傍に咲く各種の花に止まる姿が良く見られますが、春季にはツツジなど、夏季にはクサギ、ヤブガラシ、ソクズなど、そして秋季にはヒガンバナ、コセンダングサなどで吸蜜します。
  • クロアゲハ
    アゲハチョウ科
    撮影日:2018年4月19日 撮影場所:大島 撮影者:加藤陽一
    島内各所で5月上旬から10月上旬まで普通に見ることができ、個体数も比較的多いです。卵や幼虫は路傍のカラスザンショウから容易に見つかります。
  • カラスアゲハ
    アゲハチョウ科 春型(オス)
    撮影日:2017年4月19日 撮影場所:大島・風の峠~御嶽山山頂 撮影者:西田迪雄
    島内各所において、4月下旬から9月末まで普通に見られます。4月下旬から現れる春型はサクラやツツジの花を訪れますが、高所を飛来するので捕獲は難しいです。しかし、夏季にはヤブガラシやクサギの花に群がり、採集も容易です。カラスザンショウが寄主植物になっていると思われますが、路傍のカラスザンショウの若木から卵や幼虫はなかなか発見できません。
  • ミヤマカラスアゲハ
    アゲハチョウ科 ミヤマカラスアゲハ(オス)
    撮影日:2017年4月19日 撮影場所:大島・御嶽山山頂 撮影者:西田迪雄
    春型はカラスアゲハより早く現れる傾向があるように思われますが、高所を飛来するので、両種の識別が困難な場合が多いです。飛翔中には、カラスアゲハとミヤマカラスアゲハとは前翅裏面の白帯の形状で区別できる場合が多いですが、ミヤマカラスアゲハに現れる後翅裏面の白帯は春型でもあまり明瞭でなく、夏型では消失した個体が多いので、両種の識別は捕獲して調べないと難しいです。カラスアゲハと同様に、路傍のカラスザンショウ若木から卵や幼虫はまだ発見されていません。
  • ツマキチョウ
    シロチョウ科 ツマキチョウ(オス)
    撮影日:2018年4月16日 撮影場所:大島・風の峠~御嶽山 撮影者:西田迪雄
    春季(4月下旬から5月中旬まで)に島内各所で見られますが、もっとも個体数が多いのは泊地区の海岸に沿ってアブラナが自生する地帯です。幼虫はアブラナから見つかりますが、セイヨウカラシナからの発見は少なく、ハマダイコンやイヌガラシからは、まだ幼虫を発見したことがありません。
  • モンシロチョウ
    シロチョウ科 モンシロチョウ(オス)
    撮影日:2011年5月4日 撮影場所:地島・泊 撮影者:西田迪雄
    春から秋まで、通年にわたり、島内において普通に見られますが、特に泊地区に多いです。海岸沿いに自生するアブラナが主な発生源で、卵や幼虫はハマダイコンなどからも見つかります。
  • スジグロシロチョウ
    シロチョウ科 スジグロシロチョウ(オス)
    撮影日:2016年6月8日 撮影場所:大島・ホトロセ峠 撮影者:西田迪雄
    モンシロチョウと混棲し、島内各所で見られますが、海岸沿いよりやや山側に寄った森林の縁でよく見られます。泊のツバキロードの登り口近くや厳島神社裏、白浜の倉瀬遊歩道などに多いです。アブラナにも産卵しますが、セイヨウカラシナやハマダイコンから幼虫が見つかることが多いです。
  • キタキチョウ
    シロチョウ科 キタキチョウ(オス)
    撮影日:2018年7月13日 撮影場所:大島・中津宮~ホトロセ峠 撮影者:西田迪雄
    4月中旬から島内各所で目撃されるのは、いずれも前年秋に羽化し成虫で越冬した個体ですが、新鮮な第1化個体が出現するのは6月上旬です。島内各所で普通に見られ、個体数も比較的多いです。メドハギ、コマツナギ、ネムノキなどから卵や幼虫が見出されます。
  • モンキチョウ
    シロチョウ科 モンキチョウ(乳白色型メス)
    撮影日:2018年4月19日 撮影場所:大島・灯台付近 撮影者:加藤陽一
    海岸沿いの開けた草地に多く見られます。ミヤコグサ、シロツメクサなどが幼虫の食草として利用されています。春から初夏にかけて多く見られますが、盛夏には姿を消し、9月中旬に再び現れます。本種は、オスは黄色でメスは乳白色の翅色をしているのが一般的ですが、地島では黄色型メスが比較的高頻度で見られ、特に泊地区ではその傾向が強いです。黄色型メスの発生に季節的変動があるのか、未調査です。
  • ウラギンシジミ
    シジミチョウ科 ウラギンシジミ(オス)
    撮影日:2018年9月23日 撮影場所:大島・池尻谷 撮影者:西田迪雄
    島内で普通に見られます。盛夏から9月にかけてクズが開花すると、産卵に訪れるメスが多く見られますが、越冬個体が春に産卵する食草が確認できていません。8~10月には、湿地で吸水する個体も多いです。
  • ムラサキツバメ
    シジミチョウ科 左:ムラサキツバメ(オス)、右:ムラサキツバメ(メス)
    撮影日:2017年8月31日 地島・倉瀬遊歩道にて採集 採集者:田中隆義
    島内の森林部において、普通に見られます。島内にはマテバシイが多く、新芽の出る季節には、ほとんどの樹において葉裏から卵が見つかるので、広く分布していると思われます。特に倉瀬遊歩道や祇園山への登山道には多く、7月から8月にかけては非常に多く発生します。
  • ベニシジミ
    シジミチョウ科 黒化した地島産夏型
    撮影日:2018年6月15日 撮影場所:地島 撮影者:田中隆義
    島内に広く分布しているが、あまり多くありません。海岸に沿った草地で時折見かけます。
  • シルビアシジミ
    シジミチョウ科 シルビアシジミ(オス)
    撮影日:2017年6月22日 撮影場所:大島・池尻谷上 撮影者:西田迪雄
    ヤマトシジミと混棲しているので、捕獲しないと同定が困難ですが、個体数は少ないです。他種と同様に、オスに比べメスに遭遇することが少ないのは、活動性や活動時間の違いによると思われます。ミヤコグサ、ヤハズソウ、シロツメクサなどの分布と成虫が見られる地域とがほぼ一致するので、これらの植物が寄主植物として利用されていると思われます。
    ※2014年 福岡県絶滅危惧Ⅱ類
  • ヤマトシジミ
    シジミチョウ科 ヤマトシジミ(オス)
    撮影日:2018年4月16日 撮影場所:大島・風の峠~御嶽山山頂 撮影者:西田迪雄
    島内各所において普通に見られ、個体数も多いです。沿岸部ではクロツバメシジミと混棲していますが、カタバミへの訪花が多く、キツネノマゴやヒメジョオンへも止まりますが、タイトゴメで吸蜜する姿はあまり見かけられません。
  • ツバメシジミ
    シジミチョウ科 ツバメシジミ(メス)
    撮影日:2018年9月23日 撮影場所:大島・灯台分岐点~風の峠 撮影者:西田迪雄
    泊地区においてしか見られず、個体数もそれほど多くないように思われます。ヤハズソウ、コマツナギなどが幼虫の食草として知られていますが、島内における本種の分布と食草の分布が一致しないので、本種の棲息には寄主植物以外の因子があるように思われます。
  • クロツバメシジミ
    シジミチョウ科
    撮影日:2018年6月17日 撮影場所:大島・池尻谷 撮影者:西田迪雄
    島内の、主に沿岸部には、本種の幼虫が食草として利用しているタイトゴメが比較的豊富に分布しており、個体数も多く、採集記録も多いです。後翅裏面の橙紋が黒化する黒斑化型も報告されていますが、他所に比べて黒斑化型の発生率が高いようで、採集した母蝶から採卵し飼育した個体に、高率で黒斑化型が出現したことが報告されています。2017年4~10月の調査でも、黒班化型は島内のいずれにおいても高頻度(平均31.4%、標準誤差±3.8%、n=14)で見られましたが、特に泊地区での発生率が高いように思われます。また、同島で採集したメスから採卵・飼育により得た成虫に、裏面の斑紋異常個体が出現したことも報告されています。
    ※2014年 福岡県準絶滅危惧
  • ヤクシマルリシジミ
    シジミチョウ科 ヤクシマルリシジミ(オス)
    撮影日:2015年9月16日 撮影場所:大島・池尻谷 撮影者:西田迪雄
    本種は地島に棲息していないと思われましたが、2017年8月以降は島内各所で時折目撃されるので、この年から定着したように思われます。夏季にはルリシジミが多いので、本種を見逃していた可能性もありますが、全体的に個体数はまだ少ないです。島内には本種幼虫の食草として一般に利用されるノイバラは多くあり、海岸沿いにはテリハノイバラも茂ります。また民家の庭にはバラの植栽もありますが、それらから卵や幼虫はまだ発見されていません。
  • サツマシジミ
    シジミチョウ科 サツマシジミ(オス)
    撮影日:2018年6月15日 地島・倉瀬展望台付近にて採集 採集者:田中隆義
    2018年6月、地島の倉瀬展望台近くで初めて捕獲されました。
  • ルリシジミ
    シジミチョウ科 ルリシジミ(オス)
    撮影日:2018年5月25日 撮影場所:大島・岩瀬 撮影者:加藤陽一
    島内各所で普通に見られ、個体数も多いです。特にメスは、ハギ、コマツナギ、ネムなどの周辺に多いです。飛んでいるときはヤクシマルリシジミと区別できないので、捕獲し、後翅裏面の斑紋で確認しなければなりませんが、10月に入ると姿を消すので、秋遅くに見かけるのはヤクシマルリシジミです。
  • ウラナミシジミ
    シジミチョウ科 ウラナミシジミ(メス)
    撮影日:2018年10月13日 撮影場所:大島・大島港 撮影者:加藤陽一
    例年、9月になると見られ、クズ、ハマナタマネ、ハマエンドウなどの花穂に産卵する姿がよく目撃されるので、島内で越冬するのではなく、夏以降に島外から飛来した成虫が、世代を交代すると思われます。2017年には、例年より2ヶ月ほど早い7月に海岸沿いのタイトゴメやハマゼリの花で吸蜜する個体が見られたので、この年は温暖な冬であったために、九州のかなり北部で越冬できたのではないかと推測されます。ちなみに、2016年と2017年には、本種が蛹越冬し、3月に羽化したことが福岡市東区で確認されています。
  • クロマダラソテツシジミ
    シジミチョウ科 クロマダラソテツシジミ(オス)
    撮影日:2017年9月24日 撮影場所:大島・岩瀬 撮影者:西田迪雄
    インドからフィリピンにかけての南アジアや東南アジア原産で、2008年熊本県で発見され、新聞に大きく報道されました。それ以来北上が認められ、現在では北部九州でも見られるようになりましたが、越冬できないので、毎年鹿児島県から世代交代をしながら北上し、9月ごろに北部九州に達すると考えられます。
    地島では秋にしか出現しないので、他所から飛来したものが島内で世代交代を繰り返すように思われます。ソテツは集落のある泊地区と白浜地区に限られますが、発生期には島内各所で見られるので、移動・分散能の高い性質があるようです。本種は毎年発生するとは限らず、暖冬のために九州北部近くで越冬できた年には福岡地方には夏の終わりには飛来します。近年地島で見られたのは2016年と2017年だけですが、2017年には8月中旬に最初の個体が見られ、そのときにはソテツの若葉に食痕は全く見られなかったので、その頃に他所から飛来したと思われます。
  • テングチョウ
    タテハチョウ科
    撮影日:2018年5月25日 撮影場所:大島・岩瀬 撮影者:加藤陽一
    島内各所で見られますが、特に初夏の羽化時期には新鮮な個体が多いです。夏~秋期にはあまり見かけられませんが、4月~5月にはエノキ周辺で産卵するメスをよく見かけます。
  • ヒメアカタテハ
    タテハチョウ科
    撮影日:2017年9月24日 撮影場所:大島・砲台跡~風の峠 撮影者:西田迪雄
    島内各所で普通に見られ、幼虫は路傍のヨモギから容易に見つかります。成虫は6月にならないと現れませんが、5月上旬にヨモギから4齢幼虫を採集し、自宅で飼育したところ、5月下旬に羽化したので、早い個体は5月中には現れると思われます。夏季には個体数が減少し、特に7月にはほとんど見られなくなりますが、8月になると再び姿を現し、最も多くなるのは9月下旬から10月頃です。暖地では本種は成虫で越冬しますが、地島においては冬期や早春には幼虫は確認できますが成虫の姿を見ないので、ここでは幼虫越冬すると思われます。しかし、本種は移動性が極めて高いので、島外で越冬した成虫が春に飛来・産卵したものが夏~秋季の間だけ島内で世代交代を繰り返している場合もあるかもしれません。
  • アカタテハ
    タテハチョウ科 鮮やかな赤色型アカタテハ
    撮影日:2017年9月24日 撮影場所:大島・岩瀬 撮影者:西田迪雄
    島内各所において普通に見られますが、特に秋季に多いです。季節的変化(夏季型と春秋型)も明確に現れます。島内各所に自生するカラムシやニオウヤブマオから卵や幼虫も多く見つかります。
  • キタテハ
    タテハチョウ科
    撮影日:2015年8月3日 撮影場所:大島・砲台跡 撮影者:西田迪雄
    カナムグラなどは多くみられるが、成虫の個体数はあまり多くありません。
  • ルリタテハ
    タテハチョウ科
    撮影日:2018年7月13日 撮影場所:大島・さざなみ館近くの交差点~加代分岐点 撮影者:西田迪雄
    島内各所で目撃できますが、あまり多数は棲息していないと思われます。夏季にはクヌギなどの樹液に集まるので見つけやすいですが、他の時期には容易に見つかりません。サルトリイバラなどの寄主植物は林内に多く見られます。
  • イシガケチョウ
    タテハチョウ科 イシガケチョウ(オス)
    撮影日:2016年10月14日 撮影場所:大島・風の峠~灯台分岐点 撮影者:西田迪雄
    島内各所において、普通に見られます。幼虫の食草として良く利用されるイヌビワも多く自生しており、若い芽から卵や幼虫が容易に見つかります。
  • メスグロヒョウモン
    タテハチョウ科 メスグロヒョウモン(オス)
    撮影日:2017年6月22日 撮影場所:大島・ホトロセ峠~中津和瀬 撮影者:西田迪雄
    過去5年の間に観察されたのは、2014年9月に1♂が目撃され、その後2017年11月、メスを撮影しただけです。
    ※2014年 福岡県準絶滅危惧
  • ツマグロヒョウモン
    タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン(メス)
    撮影日:2018年6月24日 撮影場所:大島・大島灯台付近 撮影者:加藤陽一
    島内に広く棲息し、個体数も比較的多いです。島の西部山地にはタチツボスミレやコスミレが多く、その周辺では春から秋まで継続して見られます。
  • コミスジ
    タテハチョウ科
    撮影日:2016年7月23日 撮影場所:大島・加代 撮影者:西田迪雄
    成虫は倉瀬遊歩道で見られただけで、個体数もあまり多くないです。他地域と同じように、年に3回ほどは世代交代すると思われます。
  • ゴマダラチョウ
    タテハチョウ科
    撮影日:2017年7月28日 撮影場所:地島・ツバキロード 撮影者:西田迪雄
    島内各所において普通に見られますが、羽化時期(第1化、6月下旬;第2化、8月下旬)にはエノキ周辺でメスを探索するオスが多く観察されます。夏季にはクヌギなどの樹液に集まり、8月下旬~9月にかけてはイヌビワの熟した果実に集まるのが観察されます。冬期には、落葉から越冬幼虫が見つかります。
  • ヒメジャノメ
    タテハチョウ科 ヒメジャノメ(オス)
    撮影日:2015年6月7日 撮影場所:大島・放牧場 撮影者:西田迪雄
    地島では長い間ジャノメチョウ類の棲息が確認されておらず、2014年から行った調査期間中にジャノメチョウ類は全く見られなかったが2017年7月下旬に泊地区の厳島神社裏の森の端で1♀を捕獲し、写真記録した後に、現地で放しました。これが調査期間中に地島におけるジャノメチョウ類の唯一の記録ですが、その後は本種を全く見ないので、非常に個体数が少ないと思われ、あるいは他所から飛来した可能性も否定できません。多くのジャノメチョウ類が好むチガヤ、ススキ、ササ類などは島内に豊富で、環境も棲息に適していると思われるにもかかわらず、本種は1回しか確認できませんでした。
  • クロコノマチョウ
    タテハチョウ科 クロコノマチョウ(オス)
    撮影日:2014年9月21日 大島・大島コミセン前のジュズダマより5齢幼虫捕獲 鈴木光
    最近の確認はないが、2014年10月10日、西島(博多昆虫同好会)によるオスとメスの採集記録があります。
  • アサギマダラ
    タテハチョウ科 アサギマダラ(オス)
    撮影日:2016年5月13日 撮影場所:大島・加代海岸 撮影者:西田迪雄
    本種は春と秋に見られるが、島内には本種の幼虫の寄主植物となり得るキョウチクトウ科植物が少なく、これまでに見つかったのはコイケマだけでありますので、島内での世代交代はなく、他所から飛来した個体であろうと思われます。初夏(5~6月)に見られるのは本土側の宗像市周辺の山林で成育した個体や、南方で生育し、北へ移動する途中で立ち寄った個体と思われます。また、秋季(10月)に見られるのは、南下する途中で立ち寄った個体であろうと思われます。南下個体群の集まるヒヨドリバナやフジバカマなどにはオスが集まることが知られますが、地島ではオスもメスも見られ、メスの多くはコセンダングサやセイタカアワダチソウなどで吸蜜するのが見られます。
  • キマダラセセリ
    セセリチョウ科
    撮影日:2018年6月17日 撮影場所:大島・池尻谷 撮影者:西田迪雄
    個体数は多くはありませんが、林縁部でみつかります。泊地区では、遠見山に登るツバキロードの途中で見られ、また白浜地区では倉瀬遊歩道で見られます。
  • チャバネセセリ
    セセリチョウ科
    撮影日:2018年10月13日 撮影場所:大島・大島港~加代 撮影者:加藤陽一
    イチモンジセセリとほぼ同じ時期に、同じような場所で見られます。島内各所で見られますが、特に秋に個体数が多くなります。個体数はイチモンジセセリより少ないです。
  • イチモンジセセリ
    セセリチョウ科
    撮影日:2017年5月15日 撮影場所:大島・遥拝所 撮影者:西田迪雄
    島内各所で見られますが、春から夏にかけては少なく、秋に個体数が多くなります。何が本種の主な寄主植物となっているのか不明で、まだ卵や幼虫も発見されていません。夏季には各種野草や花壇に植栽されているヒャクニチソウなどの花に集まり、秋期には海岸に咲くホソバワダンでよく見かけられます。
  • リュウキュウムラサキ(飛来蝶)
    タテハチョウ科 リュウキュウムラサキ(オス・フィリピン型)
    撮影日:2016年10月14日 撮影場所:大島・中津宮~加代分岐点 撮影者:西田迪雄
    調査期間中に、倉瀬遊歩道で1頭の目撃があった(2016年9月)だけですが、季節的には大島や北部九州各地で見つかった時期(9月~10月)とほぼ同じです。
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