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むなかたが集まる
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ヒメクロウミツバメ

種目 ヒメクロウミツバメ (姫黒海燕) 分類 ミズナギドリ目
ウミツバメ科
学名 Oceanodroma monorhis 英名 Swinhoe's Storm-petrel
ヒメクロウミツバメ
(姫黒海燕)
ミズナギドリ目
ウミツバメ科
Oceanodroma monorhis Swinhoe's Storm-petrel

宗像市でみられる場所・時期

夏鳥である。5月から9月にかけて,繁殖のため宗像沖ノ島属島の小屋島に飛来する。
その他の地域ではみられない。

特徴

全長19cm。雌雄同色。
ほぼ全身黒褐色の海鳥。切れ込んだ尾羽,黒っぽい背面,小型の大きさ,巧みな飛翔により海上を舞うツバメのように見えることからウミツバメと呼ばれている。コロニーでは「チッチッチッチクリー」と賑やかに鳴き交わす。

習性

宗像沖ノ島の属島小屋島に繁殖のため飛来する。小屋島ではヒゲスゲという草の茂みの中の,岩の隙間に入って簡単な巣を造る。卵は1つだけ産み,約40日間抱卵する。巣に戻るのは夜間で,数日おきに卵を抱くのを交代する。日中は周辺海上で過ごしているが,その姿を観察することはほとんどできない。ヒナは2か月以上巣内ですごし,9~10月に巣立つ。

分布

日本,韓国,台湾,ロシア沿海州のいくつかの無人島で繁殖し,冬はインド洋で越冬する。現在日本で繁殖するのは小屋島のほかに,京都府沓島,島根県隠岐星神島,東京都八丈小島など数箇所が知られるだけである。

その他

小屋島では1970年代には200つがい程度のヒメクロウミツバメが繁殖していたが,1987年にドブネズミの侵入により,カンムリウミスズメとともに多くのヒメクロウミツバメが捕食された。現在は50~100つがい程度まで回復したと思われるが,2009年再びドブネズミによる被害が確認された。このように,小屋島のような小島ではドブネズミなどの侵入により短期間で絶滅に追い込まれる危険がある。

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