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クロツラヘラサギ
種目 | クロツラヘラサギ (黒面篦鷺) | 分類 |
ペリカン目 トキ科 ヘラサギ属 |
学名 | Platalea minor | 英名 | Black-faced Spoonbill |
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クロツラヘラサギ (黒面篦鷺) |
ペリカン目 トキ科 ヘラサギ属 |
Platalea minor | Black-faced Spoonbill |
宗像市でみられる場所・時期
冬鳥で,11月頃から4月頃まで見ることができる可能性がある。
宗像市では釣川で休息している状態や田園の上空を飛翔している姿が捉えられたことがある。
福間市津屋崎には毎年,小集団(6~10羽程度)が越冬のためにやってきており,ヘラサギとの混群を観察することができる。混群の場合,ヘラサギよりもクロツラヘラサギの方が数が多い。
特徴
全長77㎝。雌雄同色。ヘラサギに似るが,眼先の裸出部が広く,眼が埋もれたように見え,黄色い斑点がある個体もいる。嘴から眼の後方まで黒く,顔が黒く見えることから,「クロツラ」という名前が付けられている。
夏羽は後頭に黄金色の冠羽があり,喉や胸も黄金色を帯びる。嘴の上面にしわ状の模様が出る。この模様は嘴紋と呼ばれ,各個体によって異なり,人間の指紋と同様に,個体識別の有力な情報となる。虹彩は赤い。
幼鳥や若鳥は。風切の先端と外側初列風切が黒く,飛翔時に目立つ。嘴は全体が淡い肉色である。
習性
干潟,河口,河川,湖沼,池などで生息する。群れで行動し,人が近づけないような場所をねぐらにする。干潮になると嘴を水中に入れて左右に振り,嘴に触れた魚などを捕る。集団で追い込み漁をするような印象も受ける。
日本国内では,ヘラサギとつかず離れずの生活をしていることが多く,ヘラサギとクロツラヘラサギを同時に観察できることが多い。
分布
分布は限定的であり,公海の朝鮮半島沿岸の一部,遼東半島から南部沿岸の一部で繁殖する。冬羽には,九州から南西諸島,台湾,香港辺りで越冬する。福岡県では比較的見る機会が多いが,世界的に見ても2000羽程度の存在であると言われている。近年数が増加傾向にあるとも言われている。
その他
ヘラサギとよく似ているが,目の周りの色や模様,喉などの裸出部の色合いが異なることから判別できる。サギ類は頸を曲げて飛翔するが,トキ類は頸を伸ばして飛翔する。サギ類との大きな判別ポイントである。