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タシギ
種目 | タシギ (田鷸) | 分類 |
チドリ目 シギ科 タシギ属 |
学名 | Gallinago gallinago | 英名 | Common Snipe |
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タシギ (田鷸) |
チドリ目 シギ科 タシギ属 |
Gallinago gallinago | Common Snipe |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では冬鳥である。水田,川の岸辺の水草の多い場所,用水路,溜め池の岸辺などでじっとしている姿を見ることができる。特に春の渡りの時期(3月~5月)にかけては,水田の畦の陰などで,じっとしている小群を見かけることが多い。
特徴
全長27㎝。雌雄同色である。
頭部の2倍を超える非常に長い嘴を持つ。頭部は黒色の側頭線,過眼線,放線と,クリーム色の頭央線,眉斑が目立つ。過眼線は眼先では太め,背や肩羽は黒い軸斑内に赤褐色の模様があり,クリーム色の羽縁で縁取られている。それが線状になって見える。雨覆は黒褐色で,単色の羽縁がある。次列風切は白く,飛翔時に目立つ。下雨覆は白色部が多い。尾羽は12から18枚で通常は14枚である。
「ジェッ」としわがれた声で鳴く。
習性
水田,湿地,池や沼の湿泥地,河川などで生活する。乾燥地より湿地を好み,水の中でミミズや昆虫類の幼虫を捕食する。
警戒心が強く,じっとしていること,周囲と同化している保護色により,見付けにくい。気がつかず,ある程度の距離まで近付くと,「ジェッ」と大きな声で鳴きながら急に飛び出すことがある。
分布
旅鳥として水田,湿地,河川などに飛来する。本州中部以南では冬鳥で,乾燥した農耕地は好まない傾向がある。
オーストラリア,乾燥地帯,高地,極北地,アマゾンやコンゴ川流域などを除いて,新旧大陸を問わず幅広く分布している。
その他
じっと身を潜めているところが,座禅を組んでいる禅僧の姿に似ているということから,「鷸の看経(しぎのかんきょう」と言われている。