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むなかたが集まる
電子データベース

カンムリウミスズメ

種目 カンムリウミスズメ (冠海雀) 分類 チドリ目
ウミスズメ科
ウミスズメ属
学名 Synthliboramphus wumizusume 英名 Japanese Murrelet
カンムリウミスズメ
(冠海雀)
チドリ目
ウミスズメ科
ウミスズメ属
Synthliboramphus wumizusume Japanese Murrelet

宗像市でみられる場所・時期

宗像沖ノ島属島の小屋島に,3月から5月にかけて,繁殖のため飛来する。宗像沖ノ島以外では,冬に海上でみられる可能性はあるものの,これまで観察例はほとんど無い。

特徴

全長24㎝。小型の海鳥で,雌雄同色。
夏羽は,とう尾からの度が黒く,目の上から後頸が白い。頭頂には,名前の由来となった黒い冠羽がある。上面は青灰色で,翼は黒い。体下面は白く,嘴は細めで青灰色となる。
冬羽は,後頸の白色部分や関羽が亡くなり,頭頂は暗色となる。上面は暗灰色で喉から目の前後までが白い。コロニーでは「チーッジュッジュッ,ピクゥククク」と賑やかに鳴き交わす。
繁殖期には関羽を立てるところが見られる。

習性

宗像沖ノ島の属島,小屋島に繁殖のため飛来する。小屋島ではヒゲスゲという草の茂みの中の,岩の隙間に入って簡単な巣を造る。二つ卵を産み,約1か月間抱卵する。親鳥が巣に戻るのは夜間で,2日おきに卵を抱くのを交代する。ヒナは孵化して2日目までに巣立ち,親鳥に導かれながら海に出る。海に出るとすぐに島から離れていくが,巣立ち後どこに向かうのかはよくわかっていない。

分布

日本でのみ繁殖するため,日本固有種と言える。太平洋側では伊豆諸島~宮崎県枇榔(びろう)島,日本海側では石川県七ツ島~長崎県男女群島の間に繁殖する島が点在する。宗像沖ノ島の属島,小屋島もその一つである。
繁殖が終わった後の移動についてはよくわかっていません。

その他

小屋島では1970年代には100つがい以上が繁殖していたが,19877年にドブネズミの侵入により壊滅的な被害を受けた。
最近はやや回復気味であるが,小屋島のような小島ではドブネズミなどの侵入により短期間で絶滅に追い込まれる危険が常につきまとっている。

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