文字の
大きさ
  • 標準
  • 特大

  • 文字の
    大きさ
    • 標準
    • 特大

自然

「北斗の水くみ」写真展2013

 平成25年11月20日(水)午前10時より、「北斗の水くみ写真展」審査委員会が開催され、入選作品3点が選出されましたので、ご紹介します。
 審査は、「天文写真としての価値」「撮影技術の高さ」「芸術的視点」で評価されました。

<最終審査結果>
優秀作品:3点
優秀賞
北斗の星くみ
投稿者:廣畑直樹 さん
撮影場所 釣川河口
撮影日時 8月7日 3時36分
コンセプト 海面のみならず、空に浮かぶ多くの星々まですくおうとする北斗七星
審査員のコメント 星々がきれいに撮れていて、とても珍しい作品です。
天体的・技術的にも大変優れています。
優秀賞
白波を掬う北斗
投稿者:ramblin さん
撮影場所 宗像市釣川の東側河口
撮影日時 10月22日 20時頃
コンセプト 北斗の水汲み、河口に白波が立っていた、それを北斗が掬うイメージ。
審査員のコメント 白波が幻想的。こんな写真見たことがありません!
芸術的にも天体的にも見ごたえがあります。
優秀賞
湊の北斗
(みなとのほくと)
投稿者:島村直幸 さん
撮影場所 宗像市神湊の北側海岸
撮影日時 10月27日 19時頃
コンセプト 磯の岩場・白波・小さな橋を前景に、神湊の灯台の灯りを配して、北斗七星を望む光景
審査員のコメント 夜空と海の色が鮮やかに出ていて、とても綺麗に撮れています。
技術的に素晴らしい一枚です。
北斗の水くみ写真展にご応募いただきまして、誠にありがとうございます。
 投稿いただきました作品は下記の通りです。
(投稿された順に並べています。)
みなぎる北斗公園
投稿者:吉谷 教一郎 さん
撮影場所 宗像市釣川河口
撮影日時 10月25日 19時52分頃
審査員のコメント 北斗七星もよく撮れている上に、ダイナミックな色合いがすごい!
でもちょっとテールランプが明るすぎるでしょうか。
北斗と響愛の鐘
投稿者:吉谷 教一郎 さん
撮影場所 芦屋夏井ケ浜
撮影日時 7月18日 24時5分
審査員のコメント 北斗七星がはっきり写っていていいですね。
鐘が目立ち過ぎているので、シルエットがよかったかな?
投稿者:吉谷 教一郎 さん
撮影場所 芦屋夏井ケ浜ハマユウ公園
撮影日時 7月9日 1時26分
審査員のコメント ハマユウが入っていて、幻想的で綺麗な一枚ですね。
少しクロスフィルターが目立ち過ぎたかもしれません。
フェリー出航
投稿者:島村 直幸 さん
撮影場所 宗像市神湊の北側海岸
撮影日時 10月27日 18時21分
コンセプト 神湊港からのフェリーおおしまの出航を見守る北斗七星
審査員のコメント クロスフィルターが効いていて、風車の様にも見えますね。
星がもう少し見えたらよかったと思います。
水汲み中の北斗
投稿者:K.Fukusako さん
撮影場所 遠賀郡芦屋町
撮影日時 9月16日 22時55分~23時24分
コンセプト 北斗の柄杓の部分が水平線に沈む時を撮ってみました。
柄杓の底の部分が水平線に沈んでいます。実際に見られる機会は年に何度あるか...
審査員のコメント たくさんの星が鮮明に撮れている、なかなかの一枚ですね。
飛行機の跡がなかったら、もっとよかったです。
水汲みの後に...
投稿者:K.Fukusako さん
撮影場所 遠賀郡芦屋町
撮影日時 9月17日 4時54分-5時24分(30分)
コンセプト 水汲み中の写真も撮ってみたものの、今ひとつだったので、
水汲み終えた後の北斗七星です。フィルムを使う事で、星の色合いを狙ってみました。
審査員のコメント 星と夜空のコントラストがきれいですね!
水くみが終わっているのだけ、ちょっと残念!?
北斗の水くみ
投稿者:林 たくみ さん
撮影場所 釣り川河口
撮影日時 8月27日 0時
コンセプト 北斗七星と水平線を被せたかったのですが水平線のモヤと灯で難しかったです。
審査員のコメント 構図的にもなかなかいい一枚です。
柄杓の底の部分が見えたら、もっとよかったですね!
総評/審査を終えて

 写真展5年目を迎え、本年夏、道の駅むなかた北海岸に「北斗の水くみ海浜公園」がオープン!北斗の水くみ写真撮影に便利な場所が宗像市により提供されました。深夜でも利用できる駐車場や公園維持施設もあり、撮影環境が良くなりました。

  今年度の応募は10点8人の作者でした。応募の皆さんありがとうございます。

 審査委員のおおかたの意見として、5年にしていよいよ本格的な写真がそろってきた!と一同喜んでおります。これまでの審査方法と同じ、主に、天文写真、撮影技術、芸術的視点を重点に各作品毎の点数と審査員個人の評価を加えて得た採点表の集計をもとに、審査委員全員で議論致しました。(正確には一人の委員が都合で出席願えませんでしたが。)

 最終的に、優秀作品3点と決定いたしました。“北斗の水くみ”という姿はどのくらいの傾きの時が推奨すべきかを公募段階でガイドラインとして応募者諸氏に示しては?という意見もでました。(今後の公募に役立てたいと思います。)

 とにかく、優秀賞の3作品は沢山の星に囲まれた北斗の見事な撮影、幻想的な渚を舞台にした壮大な水くみ、灯台の輝きや遠い水平線の上に傾く北斗などいずれも星と景色が調和してあるレベルに達している作品として審査委員全員の評価がそろいました。

 応募作品の中では北斗の水くみが進んだ様子など面白い作品もありました。中には、残念ながら解像度が不足のものもありました。デジタル撮影の場合ひとつのピクセルにひとつの星像くらいの焦点距離だと星像が景色に負けるように見えます。今後の応募で検討頂けば幸いです。

 星を印象深くするための水平線や景色となるような作品への挑戦をお願いしたいと思います。なお、「北斗の水くみ」写真展実行委員に加え、3人の外部審査委員(大学の天文学教員、科学館の学芸員、宗像市写真部員など)にご支援をお願しました。心からお礼申し上げます。

審査委員長 平井 正則
ページトップへ