宗像市でみられる場所・時期

宗像では旅鳥で，春秋の渡りの時期に見ることができる。田起しや稲刈りの終わった田圃などで見かけることが多い。

特徴

全長２４㎝。雌雄ほぼ同色である。
雄夏羽は，顔から腹まで黒く，額から黒色部にそって白色帯が続いている。脇から下尾筒には黒色横斑がある。頭頂から上面は黄色，黄褐色，淡色，黒色などの斑模様である。翼下面は灰褐色で，腋羽は淡褐色。嘴は黒く，足は灰褐色である。
雌は，黒色部が褐色みを帯び，まばらである。
冬羽は頭部や上面が黄褐色と黒褐色の斑模様で，顔から胸は淡黄褐色，腹から下尾筒は汚白色である。

習性

水田，畑，芝地，河原，埋立地，干潟などに生息するが，海水域よりも淡水域を好む。群れで生活するものが多く，水辺より多少乾燥した場所を好む傾向がある。昆虫類の幼虫やミミズなどをよく食べる。

分布

九州以北では多くが旅鳥で，関東地方以西では越冬をすることもあり，南西諸島では毎年越冬個体がいる。
シベリア北部で繁殖し，南シナ海沿岸，スマトラ島，ジャワ島，セレベス島，ボルネオ島の各沿岸，インド亜大陸西部沿岸などで越冬することが多い。

その他

ムナグロと，ダイゼンはよく似ているので，判別が必要となる。ダイゼンの上面は白か灰色っぽいので識別できる。また，ダイゼンは，飛翔時に見える腋羽が黒いことで，識別できる。