自然
むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です
むなかたの野鳥
ミサゴ
種目 | ミサゴ (魚鷹、鶚) | 分類 |
タカ目 ミサゴ科 ミサゴ属 |
学名 | pandion haliaetus | 英名 | Osprey |
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ミサゴ (魚鷹、鶚) |
タカ目 ミサゴ科 ミサゴ属 |
pandion haliaetus | Osprey |
宗像市でみられる場所・時期
留鳥で,一年中見ることができる。宗像の島嶼部沿岸や神湊から鐘崎の岩礁上部(海面から20メートル以上の高さのことが多い。)で繁殖しており,周辺の海上で飛び込んで狩りをする。また,釣川河口付近では,複数のミサゴが水面に飛び込んで狩りをする姿を,道の駅の休憩所2階からじっくり観察することができる。
そのほか,釣川流域上空などでも見ることができる。
特徴
全長は,雄が54㎝,雌が64㎝と,雌の方が大きい。雌雄ほぼ同色である。
トビとほぼ同じ大きさで,頭頂から後頸,喉以下の体下面は白く,額と腮は黒褐色の斑がある。後頸の羽衣はボサボサした冠羽がある。過眼線から側頸,背以下の体上面は黒褐色で,胸に黒褐色の帯がある。この帯がより明瞭で太いものが雌,不明瞭でほとんど白いものが雄とされるが,中間的な個体もいてここでの判別は困難である。
嘴は黒褐色で,蝋膜は灰色,足は青灰色で鱗状に皮膚が尖っている。虹彩は黄色。跗蹠まで白い羽毛に覆われている。
翼形は細長く,幅が他の鷹類よりも狭い。尾は体型に比較し,やや短めで角尾で黒褐色の斑がある。
習性
海岸,河口,湖沼,河川などに生息する。多くは1~2羽で生活する。水面上を滞空飛行したり,水面近くの電柱や電線にとまって,水面下の魚を見付け,急降下して水中に飛び込み,足で魚をつかみ飛び上がる。魚食性である。
最近増加傾向にあると言われている。
分布
日本列島及び朝鮮半島一帯では留鳥である。世界的に見ると,ユーラシア大陸,北米大陸で繁殖し,アフリカ南部,インドア大陸,インドシナ半島,南アメリカ大陸などで夏鳥となる。地球上に広く分布している。
その他
アメリカ海兵隊の「オスプレイ」という飛行機は,本種の生態を参考に名付けられたと言われている。