自然
むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です
むなかたの野鳥
センダイムシクイ
種目 | センダイムシクイ (仙台虫食) | 分類 |
スズメ目 ムシクイ科 ムシクイ属 |
学名 | Phylloscopus coronatus | 英名 | Eastern Crowned Leaf Warbler |
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センダイムシクイ (仙台虫食) |
スズメ目 ムシクイ科 ムシクイ属 |
Phylloscopus coronatus | Eastern Crowned Leaf Warbler |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では旅鳥で,春秋の渡りの時期(4月ころ,8月中旬ころ~9月初旬)に市内全域の里山,公園などで観察することができる。ムシクイ類の中では比較的観察機会が多い鳥である。
特徴
全長13㎝。雌雄同色である。
頭部や上面は,黄色みの強いオリーブ色である。灰褐色の頭央線は個体差があり,後頭だけのものもいる。黄白色の眉斑や暗色の側頭線と過眼線は明瞭である。頬は汚白色である。喉からの体下面は白く,黄色い下尾筒は腹部とのコントラストが明瞭である。嘴は黒褐色で,下嘴は橙黄色で足は肉褐色である。
「チィョ チィョ チィョ ピィー」と囀るが,色々な声を出す。これを「焼酎一杯グイー」,「鶴千代君」と聞きなす。鶴千代君とは,歌舞伎「伽羅先代萩」の主人公の名前である。
習性
平地から山地までの林に飛来し,渡り期には市街地などにも,比較的多く出没する。繁殖地では縄張り内の林内や灌木の枝上で活発に動き回り,昆虫類やクモ類などを食べる。
分布
夏鳥で九州以北に飛来する。
日本列島,沿海州,アムール川河畔,中国雲南省の一部などで繁殖し,マレー半島,ボルネオ島,ジャワ島西部などで越冬する。
その他
現在は「仙台虫食」と標記されているが,かつては「千代虫食(ちよむしくい)=様々な無翅類を食べる」と呼ばれていたと言うが,千代(ちよ)をセンダイと音読みし,聞きなしの「鶴千代君」との関連もあって,「センダイムシクイ」に至ったのではないかと言われている。