自然
むなかたで見ることがでみる野鳥の図鑑です
むなかたの野鳥
ノゴマ
種目 | ノゴマ (野駒) | 分類 |
スズメ目 ヒタキ科 ノゴマ属 |
学名 | Luscina calliope | 英名 | Siberian Rubythroat |
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ノゴマ (野駒) |
スズメ目 ヒタキ科 ノゴマ属 |
Luscina calliope | Siberian Rubythroat |
宗像市でみられる場所・時期
宗像では旅鳥で,渡りの時期(5月,10月)に島嶼部や海岸付近を通過する個体を観察することができるが,その機会は限られている。
特徴
全長15㎝から16㎝。スズメ位の大きさである。
雄は,眼先が黒色で,腮から喉が赤色となる。
雌は,白色または淡褐色となる。個体により薄紅色が少し出るものもいる。
額から体上面はオリーブ褐色で,喉の赤色周囲に灰黒色の線があるが,ない個体もいる。
腹以下の下面は茶褐色で,雌雄とも眉斑,顎線は二本線となっていて目立つ。
雌の眼先は,黒褐色となる。
嘴は黒く足は肉色である。
習性
平地から高山の草原,海岸の草地や灌木林,牧草地などに飛来する。繁殖地ではつがいで縄張りを持ち,雄は高い場所にとまって囀り,見張りをする。地上を跳ね歩いてミミズ類や昆虫の幼虫,クモ類などを食べる。
「クッ」,「チュイ」などと鳴き,「ヒョイ チュイチュイ チューゥ」と囀る。
分布
夏鳥として北海道の平地と高山帯の草原,牧草地,ハイマツ対などに生息する。岩手県の早池峰山で繁殖例がある。渡りの時期には,本州から南西諸島の,河川敷の草地,河畔林,都市公園,人家の庭などを通過する。南西諸島では一部が越冬する。特に八重山諸島では,サトウキビ畑,河川敷の草地,林縁などで相当数が越冬している。
シベリア東南部,カムチャッカ半島,カラフト,千島列島,北海道で繁殖し,インドシナ半島,フィリピンなどで越冬する。
その他
一度見ると忘れられない姿をしており,人気の鳥である。