宗像市でみられる場所・時期

宗像では迷鳥で，里山やその周辺で，稀に観察されるが，その機会は限定的である。

特徴

全長１４㎝。雌雄ほぼ同色である。
頭部から上面が青灰色で，黒い過眼線がある。頬からの体下面は白く，脇と下尾筒は赤褐色である。雄は，雌より脇や下尾筒の色が濃い。
外側尾羽に白斑があり，嘴は黒くてやや上に反り，下嘴基部が鉛色となる。足は赤黒色。

習性

平地から山地の落葉広葉樹林の好んで生活する。一羽またはつがいで，冬はシジュウカラ科の群れに入って行動することもある。頭を下にした逆さまで，木の幹を回りながら下に降り，昆虫類やクモ類などを食べる。
「フィフィフィ」とよく通る声で囀り，「チィー」，「トゥィッ トゥィッ」などと地鳴きする。

分布

留鳥で，九州以北の低山から亜高山の落葉広葉樹林に生息する。北海道では平地にも住む。
日本列島，中国，朝鮮半島，カムチャッカ半島からスペインまでのユーラシア大陸（極北地と高山地帯を除く）に分布している。

その他

頭を下にして，木の幹を下るという行動は，他の鳥では見られない。
小林一茶は，「難しや どれが四十雀 五十雀」と詠んでいるが，判別は比較的容易である。