宗像市でみられる場所・時期

宗像では冬鳥で，１０月ころから４月ころまで，市内の農耕地で観察することができるが，その機会は少ない。
ミヤマガラスの群れに交じっていることもある。

特徴

全長３３㎝。キジバト大である。雌雄同色である。
従来淡色型と言われていたのは成鳥で，暗色型は幼鳥とされた。
成鳥は，額から顔，腮から胸は黒色で，頰から後頭にかけて白と黒の筋状の斑がある。後頸から腹以下の下面は白色で，背以下の上面，尻から下尾筒，脛は黒色である。嘴と脚は黒色。虹彩は暗色となる。
幼鳥は全身黒く，頰から後頭にかけて淡い灰色の筋状の斑がある。翼もは黒褐色だが，換羽がすすむと成鳥と同じく青みのある光沢が出る個体もある。

習性

平地から山地の農耕地，河原，草地などに飛来し，群れで行動するが，多くはミヤマガラスの群れに入って生活する。一カ所に長く滞在せずに，移動しながら，昆虫類，クモ類，草木の実や種子を食べる。

分布

冬鳥で，九州以北に渡来し，南西諸島では少ない。近年，本州北部や北海道南部でも見られる。ミヤマガラスの群れに少数が交じっていることもある。
シベリアの沿海州からバイカル湖の南，中国東北地方などで繁殖し。朝鮮半島北部，黄河流域，雲南省辺りでは留鳥，朝鮮半島南部，日本列島関西以南，江蘇省，広東省，福建省辺りで越冬する。