宗像市でみられる場所・時期

宗像では冬鳥で，１１月～３月にかけて見ることができる。
住宅街の溜め池，ダム湖などで見ることができる。比較的近距離で観察できる場所もある。

特徴

全長４０㎝。
雄は，脇から腹にかけて白く，その他は黒色である。頭部には紫色の光沢があり，後頭に垂れ下がった冠羽がある。嘴は青灰色で，先端の黒色は嘴の先端全体に広がっている。黒と青灰色の間に細く白い帯が見られる。
雌は全体的に黒褐色で，嘴基部に白斑がある個体や下尾筒が白い個体もいる。脇は上面よりも淡い色である。
雌雄とも，翼帯は白く，虹彩は黄色である。

習性

内湾，河川，溜め池，ダム湖などで見ることができる。潜水して水生植物，貝類，甲殻類，水生昆虫などを捕食する。淡水域で潜水採餌ガモと行動を共にしていることが多い。

分布

ユーラシア大陸の北部で繁殖し，ヨーロッパ，アフリカ北部，中近東，インド，東アジアで越冬する。日本では冬鳥として全国に飛来する。

その他

本種は，潜水採餌ガモである。類似種としてスズガモがおり，区別することが必要である。ただし，宗像では圧倒的にキンクロハジロが多く，スズガモは少ない。
なお，スズガモは海水域に居ることが多く，キンクロハジロは淡水域に居ることが多い。